2014-12-01

《努力と幸運と》 このブログのこと

いま、いわゆるドイツゲームと呼ばれるボードゲームが楽しいです。

「戦略性と運のバランスが程よいゲームのことをドイツゲームといいます。」

極端ですが、そんな説明を良く耳にします。私も大体あってると思うのですが、では、たくさんある中で具体的にはどれがドイツゲーム?と聞けば、三者三様のゲームが挙げられることでしょう。程よいというのは魔法の言葉です。

ドイツゲームとは何か?を考えるのはまた今度にして、ドイツゲームは「程よい運」が魅力の一つなのは間違いなく、またそれが求められています。なぜボードゲームに程よい運が求められるのでしょうか?これはボードゲームというものがどういう立場にあるのかということを考えると一つの答えにたどり着くのではないかと思います。

ボードゲームは遊びの道具です。また、ボードゲームは複数人で楽しむための道具です。もちろん例外はあります。しかし、ボードゲームの一番の立場は複数人で遊んで楽しむための道具だと、私は思っています。ゲーム参加者が複数いれば、それぞれの思考的な能力はバラバラです。能力がバラバラなグループ内で能力比べをしたら、得意な人が勝って終わりです。勝ち負けがわかっているゲームで楽しめる人はそう多くはいません。もし負けても「次は勝てるかも」「もっと上手くやれそう」という期待がまたゲームで楽しもうということにつながるのです。そういう期待を持たせるためには、能力以外の要素、一番簡単なものとして、誰にでも平等に訪れる可能性のある「運」、が必要になるわけです。ならば、運の要素が強ければいいかといえば、もちろんそうではありません。程よく必要なのです。ではどれくらいが程よいのか?

この問いには簡単には答えられません。答えがないかもしれません。大きな答えとしては楽しむために必要最低限ぐらいがよい、ということなのかもしれませんが、ほとんど答えになっていません。

そういうわけで、当ブログでは、複数人で楽しむの道具としてのボードゲームと運の関係について、様々な点から議論していこうと思っています。

よろしくお付き合い下さい。

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